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主要な建物は
国登録有形文化財に登録
小郡の鴨を取り巻く食文化が
「100年フード」に
認定されています

さとう別荘の建物の歴史は、江戸時代の初めに小郡の町づくりを行った旧池内家の敷地に始まります。大正14年に豪商、笹渕卯平氏によって建物が建てられ、1952年(昭和27年)に佐藤家の邸宅となり、その後、料亭となりました。現在は、私たち有岡家が当主として料亭「さとう別荘」を継承しています。
2021年には大正時代の価値ある建築物として「玄関棟」「広間棟」「門」が 国登録有形文化財に登録されました。

また、2022年には小郡の鴨を取り巻く食文化が、文化庁の「伝統の100年フード 〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されました。
さとう別荘は、この伝統的な「無双網」猟法による鴨料理店として料理と食文化の発信に努めて参ります。心ゆくまで「鴨料理」をお愉しみください。



|玄関

DATA|登録名:料亭さとう別荘玄関棟 登録番号:40 – 0189
入母屋造妻入桟瓦葺きの上屋に続く玄関の天井は格天井が組んであります。玄関に入って左手にアールヌーボー様式が色濃く残る2つの洋間、右手には格子窓が和洋折衷の印象を残す待合室があります。その先には中庭に背を向けるように客室「梅の間」があります。なぜ中庭側に床の間を設えたのかは謎とされています。

 ▶ 国指定文化財等データベース https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013897

玄関棟:和洋折衷様式の洋間(待合室)
玄関棟:アールヌーボー様式の2つの洋間。松の間(右)
松の間に残る人魚やライオン、王冠などにの鏝絵(こてえ)のレリーフ
出典:料亭さとう別荘調査報告書より
玄関棟:梅の間



|広間

登録名:料亭さとう別荘広間棟 登録番号:40 – 0190
玄関棟から右手に行くと3つの池を持つ前庭・中庭・奥庭の回廊に沿ってL字型に配置されているのが広間棟エリアです。日本庭園を囲んだ回廊式の様式で、特に大広間 は各部屋に伝統的な床・棚・書院を構え、近代木造建築の細部意匠を表現した、優れた建築技術を読み取ることができます。
客室大広間からは前庭・中庭・奥庭の3つの庭を眺めることができる眺望設計が施されています。庭という外部空間と室内の内部空間が見事に調和し、庭師と大工の協働による高級建造物としての貴重な価値を感じることができます。現在は文化財エリアとは別に、太鼓橋の北側に和室を新設しています。

▶ 国指定文化財等データベース https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013898

広間棟:広間
広間棟:広間

ご興味のある方はご覧ください。
さとう別荘「国登録有形文化財」リーフレット(pdf 572k)

 

 

|門

DATA|登録名:料亭さとう別荘門 登録番号40 – 0191
一間一戸造妻桟瓦葺腕木門形式を基本とした豪快な門の構造となっています。建築年代としては明治後期とされています。表玄関として街道に面しており、大規模で特に梁間が大きく、格天井を持つ貴重なものです。昭和初期の国道の工事で元の位置から北側へセットバックしたと考えられています。門をくぐると園路と飛び石が玄関棟まで続いています。

 ▶ 国指定文化財等データベース https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00013899


江戸時代から続く伝統的な鴨猟「無双網」の狩場である小郡の鴨は、
筑後平野の米をたっぷり食べることで
「其味の美なること、諸州の産に優れり」と記されるほどで、
小郡では冬になると昔から子供も食べていたそうです。
文化庁は2022年、地域に根付く食文化を「100年フード」と名付け、認定を進めました。
その中で福岡県の5件認定の中に「小郡の鴨を取り巻く食文化」が選ばれました。
今後、さとう別荘は小郡伝統の無双網による「鴨料理」の分野で
小郡の食文化に貢献してまいります。

画像:鍋料理専門店で雁・鴨鍋を食べる人々「江戸庶民風俗図絵より」
「伝統の100年フード部門~江戸時代から続く郷土の料理~」
文化庁ホームページ

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